いろいろきいろ

twitter(@sora_mamecco)では書ききれないあれやこれや。

数の活用。

Twitterにも再々書いているのですが、シロは数字がとても好きです。

本を読んだらページ数、DVDをつければ再生時間のカウンター(って名前でよいのかしら)、買い物に行けば値札、外を歩けば車のナンバープレートや制限速度の標識。

とにかく常に数字を意識して生活しています。

1歳を過ぎた辺りからのカレンダーへの執着に始まり、今ではさすがにまだ難しい計算などは無理ですが、読むだけなら4ケタ、時計の60進法もおおむね理解している様子。

もちろん読むとはいってもシロは喋れませんので、指折りで数字を表現するか、例えば「2156はどれ?」などときくと指差すとか、そのような伝達の仕方になるのですが。

これもシロの特性のひとつです。

シロだけではなく自閉傾向のある人の中ではまぁまぁポピュラー(というのも何か変ですが笑)な特性なのではないでしょうか。
さてこの数字好き、今のところ特に「困り感」を生じる特性ではありません。
ただただ数字を読んだり数えたりするのが好きなだけですしね。
むしろこれを活かして別の困り感を和らげることは出来ないか。
そんなことを漠然と考えるようになりました。
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シロは待つのが苦手です。
順番待ちも苦手だし、「ママあそぼー」「家事が終わるまで待っててねー」の流れも大抵待てません。
待てないってトラブルの元なんですよね・・・。本人もイライラしてウガー!となるし。
無理なく待てる方法はないものかとやってみたのが10秒戦法。
とにかく10秒。
家事も10秒。
順番待ちも10秒。
ただし、本当の10秒ではありません。
5秒くらいで駆け抜ける10秒もあれば「い~~~~ち、に~~~~ぃ」な10秒もあります。
これをやり始めた途端、びっくりするほど待てるようになりました。
見通しが持てることも良いのかもしれません。
 
この10秒戦法、非常に効果的なのですがやりすぎると逆に「10秒待つこと」にこだわるようになってしまうかもしれないと思いました。
それはそれでシロ自身がしんどいだけです。
なのでしばらく後に「数を数える遊び戦法」を使い始めました。
待ってる間数字を順番に数えて遊ぼうぜーって感じ。
シロはこれはこれで楽しいようで、いそいそと指を折って数えています。
私はただ数えるだけの面白さがイマイチわからないのですが(笑)
 
唯一意識しているのは10秒でも数え遊びでも、「なるべく数えた後には楽しいことが待っているようにする」ことです。
好きなものを好きじゃないことに使いたくはないからです。
そして、好きなものを嫌いになってほしくはないからです。
とはいえ「10秒数えたらおもちゃを片付け始める」とかも時々使ってしまうんですけどね・・・。
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周りの子がおもちゃで遊んでる中カレンダーに夢中だったかつてのシロを数字への執着から引き離そうと思った時期もありました。
あっという間に2ケタ3ケタ読めるようになったシロをママ友は「すごい!天才!」と言ったけど、私には違和感しかありませんでした。
シロはただ、数字が好きなだけだったのに。それだけのことだったのに。
好きなものを取り上げなければならない理由がどこにあったんでしょうね、と今なら思うのですが。
 
私は世の中に数字があふれていることを知りました。
シロが教えてくれたからです。
時々、シロの見ている世界をそっと覗きたくなります。
狭い視野にたくさんの数字が浮かび上がっているのかしら。
それとも数字が駆け寄って来てるのかしら。
いつかシロが話せるようになったとき、ちょこっとだけでも教えてくれたら嬉しいな。