いろいろきいろ

twitter(@sora_mamecco)では書ききれないあれやこれや。

ちいさな当事者と暮らす母親から。#世界自閉症啓発デー

【募集!】4月2日の世界自閉症啓発デーに向けて啓発記事をコラボしませんか? - うちの子流~発達障害と生きる

4月2日は世界自閉症啓発デー。これに先駆けてなないおさんが上記のようなコラボイベントを企画されました。
私もまだまだ無知な部分が多く、果たしてどこまで主旨に沿った記事を書けるのか謎ですが、いち自閉症児の母親目線からお伝え出来ることを思い付くままに書いていこうと思います。
過去記事と内容が重なる部分もあるかと思いますが、ご了承下さい。
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最初に軽く自己&家族紹介。
私は三十路の主婦です。
家族は夫と息子がひとりずつ。
息子シロは現在3歳半。3歳になってすぐに自閉症スペクトラム(ASD)の診断を受けています。

次にASDとは、を簡潔に。
大体3歳までに
①社会性②コミュニケーション③想像力
この3つに困難が認められた場合ASDと診断されます。俗に三つ組と言われるものです。
それぞれを少し具体的に。
①基本的に人に対する興味が薄い。一人遊びを好む傾向がある。目線が合わない。その他、逆に人との距離感が近すぎる、誰彼かまわず話しかけたりするパターンもあります。
②言葉の発達の遅れ。指差しよりもクレーンを多用、もここに入るのでしょうか。その他エコラリアなど。
③不確定要素、臨機応変といったことに弱い。想定外の事が起きるとパニックになったり、同じ道順や手順を繰り返したがるこだわりが強い。

その他よくみられる特性としては、
・感覚過敏(触覚、嗅覚、聴覚など)
・多動
睡眠障害
等々。

ものすごくざっくりですが、ここまでは一般論です。
ネットや本に書いてあることを簡略化しただけです。
さて、本題。

ASDを含む発達障害(ADHD、LD等)は決して珍しいものではありません。
程度によっては学校で皆さんと机を並べて勉強していたり、会社の隣のデスクでパソコンを叩いてたりしているかも知れません。
そのくらいの割合では存在しています。

皆さんは今までも見たことあるでしょう。
そしてこれからも目にするでしょう。
例えば。
道端で号泣しながらひっくり返って大暴れして手がつけられない子を。
ショッピングセンターでエスカレーターから離れない子を。
やたら効率の悪い遠回りなルートで歩いている子を。
突然走り出す子と必死で追いかける親を。

違うかも知れません。
でも、もしかしたら「そう」なのかも知れません。

私はシロと言うASD特性を持つ幼児の母親ですので、その目線で書きます。
もしこのような場面を目にしたら。
私たちは誰かに何かをして欲しいわけではないのです。
パニックを止めて欲しいんじゃない。
エスカレーターから引き離して欲しいんじゃない。
ましてや叱って欲しいわけじゃない。
(ちなみに上記の例は殆どシロのことです)

ただ、知っていて欲しいのです。
こういう特性を持った子がいるということを。
躾の問題でも単なるワガママでもない、生まれ持ったものであるということを。
決して特別な存在ではない、割と身近にいるのだということを。

出来ることなら奇異の視線を投げないで下さい。
周囲が知っていること。
それだけでもうんと楽になるのです。
私たちも、そしてきっと当事者も。

でももし、親の手を振り切って車道に飛び出そうと、なんてことがあったら止めて頂けるとありがたいです。
勿論、私たちもそのようなことは起こらないように最大限の努力はします。
発達障害は免罪符ではないからです。

何だかあまりまとまらない文章になってしまって申し訳ありません。
4月2日に各地で灯る青い光。
過ぎてからも心の片隅に、うっすらとでも灯し続けてもらえたら嬉しく思います。