いろいろきいろ

twitter(@sora_mamecco)では書ききれないあれやこれや。

作戦は「いのちをだいじに」

先日、話の流れでこんなことをツイートしました。

これは重い幼児の抱っこを無理して体を壊さないようにねーといった話からだったのですが、抱っこに限らず育児ってついつい「ガンガンいこうぜ」になっちゃうよなーと思いまして。

今回はそんなことからふらふらと考えてたお話です。

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シロを出産した病院では原則として産後すぐに母子同室、母は病室のベッドで、赤ちゃんはコット(産院によくある新生児を寝かせるプラスチック製のキャリーベッド?みたいなアレ)でねんねでした。

ところがシロはあのコットを猛烈に嫌がり、寝かせたものならいつまでも号泣。

日中はまだしも夜間まで号泣されてはこっちも精神的にきついしおちおち寝ていられないので、シロは生まれたその日から私のベッドで一緒に寝ていました。

大人一人サイズのベッドに+1人。

しかも相手は生まれたてほやほやですので私の寝返りでつぶしたらどうしようとかベッドから落ちたらどうしようとか、そんなことを心配していたら結局殆ど休まることのない入院生活でした。

 

退院すると大変さはアップします。

シロはとにかくよくぐずる子でしたので、布団に降ろせば泣く、ご飯の支度をすればその間中泣く、私の入浴中は夫の抱っこで延々泣く。

私はシロを泣かせたくありませんでした。ご機嫌でいてほしかった。

だから二人でいる殆どの時間を抱っこで過ごしていました。

私の食事も抱っこしながらパンをかじる、ねんねも抱っこで(私は座った状態でですが)、トイレも我慢。そして夜中は二時間と開かずに授乳。

 

今思えば良くないんですよ、これ。

よく倒れなかったものです。真似しないで下さいね。

でも初の育児は私の脳をものすごく活性化させてました。

だから全然自分が無茶をしてるとも思っていませんでした。

 

産後2ヶ月くらいだったと思うのですが、保健師さんの家庭訪問がありました。

私の住む地域では大体このくらいの時期に母子の様子を見に来て下さるのです。

そこで上記のような生活を聞かれるがままに話したところ、産後うつの可能性をやんわりと話されました。

びっくりしました。私は全くしんどいとも辛いとも何とも思っていなかったのですから。

その後4か月健診でも私は別室に呼ばれ、育児の悩みはないかなどと聞かれました。

要注意扱いだったようです(ちなみにシロはこの時点では特に問題なく健診通過)

 

こんな生活を続けて半年ほどたった頃でしょうか。

私は猛烈にイライラしてきました。

溜まりに溜まった疲れが怒りになって爆発したのです。

矛先は夫に向きました。

仕事で疲れて帰宅した夫をイライラした顔で出迎え怒り散らし、飲み会にでも行こうものならネチネチと嫌味を言い続けました。

あの状態でよく寄り道せず毎日帰宅してきたものだと思います。

飲み会だって数か月に一度程度です。それ以外は趣味のフットサルの誘いも断って育児に協力してくれていた夫を、役に立たないと怒りをぶつけていました。

 

ある時ふと我に返りました。

どうして私はこんなにイライラしているのだろう。

そしてやっと自分が疲れているのだと、とても疲れているのだと気付きました。

もう1歳に近付いて来た頃の話です。

 

それから。

私は意識的にシロと離れる時間を作るようにしました。

まだ私がいないと泣いていましたが、夫がいる時は昼寝の間に少し外に出たり。

勿論携帯はしっかり持って夫からのSOSがあれば飛んで帰っていましたが。

それでも一人で過ごせる時間をほんの少しでも持てたことは大きな違いでした。

更に2歳を過ぎてからは時々保育園の一時保育も利用し、ややまとまった一人時間をとるようにしました。

これらのことでわたしの精神的な疲労は徐々に解消し、夫に当たり散らすこともぐっと減りました。

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特に初めての出産の場合、私のように気合が入りすぎてアドレナリン満載になってしまう人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

ガンガンいこうぜ」は自分の消耗が激しいリスキーな育児法(?)だと思います。

「いのちをだいじに」というと大げさかもしれませんが、自分のいのちをだいじにすることは子どものいのちをだいじにすることでもあるのではないかと。

そして、おそらくこのブログを読んで下さっている方に多いであろう、発達障害のお子さんがいらっしゃる方。

まだ4歳手前の子しか育てていない身で言うのもなんですが、発達育児は長い期間の体力勝負です、心身ともに。

短距離ダッシュで呼吸があがって倒れるよりも長距離ランニングの息の長さとマイペースさで。

いのちをだいじに、からだをだいじに。