ミスター平均値。
ミスター平均値。
これはTV「ロンドンハーツ」の男性芸人が好きな女性有名人を挙げていくコーナー内で、複数の出演者が選ぶ人気女性有名人ばかりを挙げていた千原ジュニアについた呼び名です。
要するにごく一般的、平均的な趣味嗜好の持ち主という感じでしょうか。
息子シロは我が家でミスター平均値と呼ばれています。
とにかく趣味嗜好が王道を外れない。
「きかんしゃトーマス」ならトーマス。
新幹線の中ではN700系。
好きな食べ物は白いご飯とハンバーグとカレー。
おかげで買い物や食事に行ってもシロの好みのものは比較的見つけやすいです。
さらにですね。
シロは九月下旬が誕生日なのですが、これって年度のちょうど真ん中辺りなんですね。
さらにさらに、同月齢の平均身長体重のほぼど真ん中でもあります。
つまり、シロは現在年少組の子供の平均ど真ん中の体格だと言えます。あくまで理論上ですけども。
こんなに平均的な見た目と趣味嗜好なのに自閉症という少数派の脳を持っているんですからおかしなものです。
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少々変わった趣味嗜好でもいいから特性は平均的であって欲しかった。
数字が四ケタ読めなくてもいいから他の子と同じくらい喋って欲しい。
私は正直に言うとシロについて今でも時々そう思ったりすることがあります。
ただこれは「ああだったらよかった、こうだったらよかった」と言っても仕方のない部分だとも思っています。
それならもうちょっとだけ、前向きに考えてみたい。
誤解を招く言い方かもしれませんが、私は育児を面白がりたいという気持ちが常にあります。
楽しみたい、でも良いのですが、もっとこう「ギャハハおもしれー」的な。
これはシロの発達障害がわかる前からそうでした。
わかってからはその思いが強くなりました。
私は定型発達の子を育てたことがありません。
なのでいわゆる「普通の育児」の面白さは人より知らないのではないかと思います。
その分、知らない人が多いであろう「平均外の育児」の面白さを見つけたい。
シロのミスター平均値という個性。
これは平均外の育児で見つけたいびつな平均値。
私はそれがとても面白いなーと思うし興味深い。
そしてもっともっと知りたいと思うのです、シロのことを。