それでもやっぱり比べちゃう。
少し前にTwitterで「同月齢のママ友は厄介なもので、一人目だとどうしても子ども同士を比べてしまう。それで落ち込む場合もある」といった内容のツイを見かけました。
同月齢や近い月齢のお子さんと我が子の成長具合を比べてしまうのは、一度は経験している方が多いと思います。
私もものすごく比べていました。口では気にしていないとか言いつつも。
そこで今回は「比べてしまう」お話です。
*******
シロが三ヶ月になった辺りだったでしょうか、私はひょんなことから一人の女性と知り合いになりました。
その女性のお子さんは女の子。シロと同じ誕生日です。
ついでに言えば女性と私の年齢も同じで、第一子というのも同じでした。
出産を終えてまだ三ヶ月。私にはいわゆるママ友というのは一人もいませんでした。
相手の女性も私と似たような境遇で、私たちはすぐに仲良くなりました。
歩いていけるほどの近所でもないのですが同じ市内に住んでいたので、ひとつきかふたつきに一度くらい、子連れでランチしたり子ども服を見に行ったり。
離乳食の進み具合とかどんな遊びが好きとか寝返りができたお座りできたとか、同月齢の子を持つ母親同士ならではの会話は楽しいものでした。
会話がかみ合わなくなってきたのは、一歳半を過ぎた辺りからです。
シロの発達の遅れ(特に言葉)が気になってきたころでした。
例え数日でも相手の子が早く生まれていたら自分の中で何とか言い訳をひねりだしてたのかもしれません。
が、全く同じ誕生日です。
男女の差を言い訳にしながらも、心の中では猛烈に比べていました。
何であの子に出来ることがシロには出来ないのだろうと。
何で喋らないんだろう何で指差ししないんだろう何でバイバイが逆さなんだろう。
勝手に比べて勝手に苦しんでいた時期です。
二歳を過ぎたころには差は歴然でした。
例えば公園に一緒に行っても、私はシロから目が離せません。勿論物理的な距離も取れません。
いつ敷地外に飛び出すかわからないし、走るのは好きだけどブランコにも乗れないジャンプも出来ない運動能力。遊具からも落ちるかもしれません。
そして他の子とのトラブルも充分考えられます。
女の子の方はもう会話もスムーズ。母親が「運動神経が良くないのよねー」などと言っていますが遊具から落ちそうな不安定さもないし、ましてや敷地外になど出て行く気配もありません。
シロに付きっ切りの私を尻目に、その女性は離れたベンチで一緒に来たお友達とお喋りに花を咲かせていました。
それを見たとき、私の「比べちゃう心」はスーッと消えていきました。
何でしょう、うまく言えないのですが、そもそも立ってる場所が違うんじゃないかなと。
このころは既にシロの発達障害を相当疑っていた状態だったので、余計に比べる意味を見出せなくなってしまったのかも知れません。
とにかく、そういう風にして私の比べちゃう心はなくなりました。
一番気にしていた言葉の発達はまだ少し他の子を意識していたのですが、すぐにそれもなくなりました。
シロと月齢の変わらない子でシロと比較したくなるような同程度の発語レベルの子が周りにいなくなったからです。
********
我が子の成長が他の子と比べて遅れてないかとか心配になりますよね。
「みんなちがってみんないい」という言葉がありますが、みんなと違ってると気になってしまうものです。
このブログを読んで下さっている方は、発達障害(又はグレー)のお子さんをお持ちの方が多いのではないかと思います。
定型のお子さんと比べることは、全く意味がないです。
そして、発達障害のお子さん同士比べるのも全く意味がないです。
比べることで得られる優越感は脆く、劣等感は根強く残ります。
広い視野は大事です。周りに目を向けることは必要です。
周りを心に留めるのは、さらりとで良いんです。旅先の綺麗な風景くらい。
周りの子が出来る10のことで落ち込むより我が子が出来た1のことを喜ぶ方が、ちょっと気持ちが良いと思いますよ。
それでも、それでもやっぱり比べたくなっちゃうんだけれど。